原始・古代から現代に至るまでの高知県の歴史・くらし・文化を、考古・歴史・民俗・美術工芸の資料によって総合的に紹介しています。
(一部を除き、個人利用の写真撮影OK)
土佐藩2代藩主の執政、野中兼山(のなかけんざん)によって殖産興業政策が進められる中、承応(じょうおう)2(1653)年、高知城の北、尾戸(現高知市小津町)の小山に陶窯が築かれた。
窯を築いたのは土佐に呼ばれた大坂高津(こうづ)の陶工、久野正伯(くのしょうはく)である。
以後、正伯の弟子、森田久右衛門(きゅうえもん)と山崎平内の両家が代々、茶器など高級品や食器を作り、尾戸焼を継承発展させた。
文政3(1820)年に能茶山(のうさやま)磁器窯が開かれ、のち藩窯も能茶山(現高知市鴨部)に移された。
■展示資料
・尾戸焼 小尉 掛花入(こじょう かけはないれ) 江戸時代
・尾戸焼 掛花入(かけはないれ) 江戸時代
銅剣(絵画銅剣)
弥生時代前期末~中期初頭(複製)
重要文化財
香南市兎田八幡宮蔵
銅剣の元部分、片側の両面に動物が突画で表現されている。
佐川町不動ヶ岩屋洞穴遺跡出土 有舌尖頭器・石斧・石鏃
縄文時代草創期 当館蔵
有舌尖頭器は、投げ槍の先に使ったものと考えられる。
石斧は、局部磨製石斧で、工具や土掘り具として用いられたと考えられる。
四万十町(旧窪川町)西ノ川口遺跡出土 銅矛
弥生時代 当館蔵
昭和10年(1935)四万十町(旧窪川町)作屋西ノ川口の水路を作る際に発見された銅矛五口(中広形一口・広形四口)である。
宿毛市 高岡山1号墳出土 勾玉・管玉 4世紀後半
宿毛市教育委員会蔵
土佐で有力者を埋葬した古墳が造られ始めたのは、4世紀後半から5世紀前半。
その前期の古墳である宿毛市高岡山古墳群からの出土品。
坂本龍馬湿板写真 幕末
当館蔵
慶応2年(1866)に長崎で撮影した写真。
武市瑞山獄中自画像 幕末
当館蔵
尊皇攘夷運動崩壊後、投獄された瑞山(半平太)が牢屋の中で鏡を見ながら描いた。
鯨の大杯 江戸時代~明治時代
多田信彦氏蔵
捕鯨を行っていた土佐の鯨組で使用されていた大きな杯。
如意輪観音半跏像(複製)
重要文化財
室戸市最御崎寺蔵
室戸市の洞窟に安置されていた石造の像。
三教指帰(部分・複製)
重要文化財
高野山大学図書館蔵
空海最初の著作の写本。土佐の室戸﨑で修行したことも書かれている。
板彫真言八祖像 第八祖空海像(複製)
重要文化財
室戸市金剛頂寺蔵
金剛頂寺の仏塔の塔内にはめ込まれていたと考えられている。
水神の幣
当館蔵
いざなぎ流の御幣。
いざなぎ流の仮面 永禄10年(1567年)
当館蔵
香美市物部町に伝わる民間信仰の儀式に使われる仮面。
郷土玩具 昭和時代
当館蔵
山﨑茂氏寄贈郷土玩具コレクション
土佐に伝わる鯨や土佐犬などの玩具。