YOKAI WONDERLAND
日本最大の妖怪ミュージアムから鬼や天狗やなんだかわからないもののけたちがやってくる!
「湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)」は日本一の妖怪専門のミュージアムです。館が建つ広島県三次市は、江戸時代最大の妖怪譚「稲生物怪録」の舞台としても知られています。同館は、稀代のコレクター・湯本豪一さんが、約5千点の妖怪コレクションを市に寄贈したことからオープンしました。本展は、同館所蔵の絵巻や冊子、おもちゃなど、えりすぐりの妖怪資料を展示し、そのエッセンスを紹介するとともに、畏怖の対象だった見えない妖怪を視覚化し、娯楽の対象へと展開してきた人々の想像力の歴史に迫ります。あわせて、土佐の妖怪を紹介するコーナーも設けます。また関連企画として高知県立美術館で妖怪映画の上映会を行います。
期間中、一部展示資料の入れ替え、場面替えを行います。
展示資料(一部)
「大江山絵巻 下巻」(寛延元年(1748)、宅間悠山)
大江山酒呑童子の絵巻。源頼光と四天王たちが童子の首を切ると、宙に舞い上がり頼光の兜に食らいつく。
「変化絵巻 上」(江戸時代) 江戸時代、丹後国の武士の屋敷に次々と現れる怪異を描く。絵は大入道。
「神農化物退治絵巻」(江戸時代) 神農(しんのう)が三人の家来とともにおならで妖怪退治。
「化物歌合せ」(江戸時代) 妖怪が歌をよんで、その優劣を競う。右側は天狗。
「百物語絵巻 天」(明治時代、林熊太郎) 広島県三次市に伝わる<稲生物怪録>を絵巻にしたもの。江戸時代、稲生平太郎の屋敷に一ヶ月間にわたり次々と怪異が起こる。