幕末維新期の土佐を代表する絵師・河田小龍の生誕200年を記念して、県立美術館、県立坂本龍馬記念館と連携して開催する企画展です。
河田小龍(文政7(1824)年~明治31(1898)年)は、高知城下浦戸町(現在の南はりまや町)に生まれました。土佐で南画家、島本蘭渓に師事したのち、京都に出て狩野永岳に狩野派を、中林竹洞に南画を学んだほか、儒学を土佐の岡本寧浦、奥宮慥斎らに学びました。アメリカから帰国した中浜万次郎(ジョン万次郎)の聞き取りを行い、絵入りの記録『漂巽紀畧』を記したことでも知られています。
小龍は暮らしのなかで用いる掛軸、衝立、屏風、襖絵や神社に奉納する絵馬も描いています。例えば、掛軸は床の間に飾り季節や景色を屋内に取り込む役割を果たし、衝立や屛風は広い日本間の空間を仕切る建具として楽しまれてきました。また絵馬には、豊漁や無病息災など市井を生きる人々の願いが込められています。本展では、土佐の人々との暮らしと密接につながりながら生み出され、今日まで守られてきた小龍作品の一端を紹介します。(展示点数 約25点)
連携館
「生誕200年 河田小龍-龍馬に世界を教えた男」
10月23日(水)~12月15日(日)*会期中無休
「生誕200年 河田小龍-激動期への眼差し」
11月9日(土)~2025(令和7)年1月5日(日)*休館日:12月27日~1月1日
3館をめぐるスタンプラリーを開催!
3館すべての小龍展を巡った方には、「柴田ケイコさん画 小龍さんステッカー」をプレゼント!
助成:(一財)地域創造
しょうりょうさん ©柴田ケイコ